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ファンダメンタル重視の株式投資のやり方(セミリタイアこつこつ投資家)

投稿日:2020年6月30日 更新日:

タイトル画像「ファンダメンタル重視の株式投資のやり方」

このブログ記事は、ファンダメンタル投資について、長期投資家のウォーレン・バフェットさんのやり方を実践してみた体験をもとに書いています。

ウォーレン・バフェットさんは、長期投資の神様と呼ばれ、徹底した企業分析とバリュー投資(割安さ重視)を貫くアメリカの投資家ですね。

ファンダメンタル投資「3つの要素」は企業の

収益性成長性安全性

を見る事と言われていますが、バフェットさん曰く、上記にプラスして「割安さ」が大事だと口すっぱく強調しています。

博士のイラスト

書籍『バフェットの銘柄選択術』には、そんな彼のファンダメンタル投資のやり方が紹介されています。本の内容に沿って国内株や米国株へ投資をしてみた結果、現在、私は投資で2,000万円以上をこつこつ運用し、月に換算すると8万円程の収益でぼちぼち暮らせています。

投資のやり方には様々な方法が存在しますが、この記事がファンダメンタル投資で堅実な資産運用を検討されている方のお役に立ちましたら幸いです。

下の目次を眺めるだけでも要点がわかりますので、気になる箇所があればチェックしてみてくださいね。



1.ファンダメンタル重視の株式投資 3つの要素+1

・収益性、成長性、安全性

企業のファンダメンタルと聞くと「ああ、財務諸表を見るやつね」と何となく知ってはいましたが、以前の私は、財務諸表で何をチェックするのかわかっていませんでした。

財務諸表でチェックするのは、次の3要素です。

収益性:効率のいい商売をしているか
(指標)営業利益率、ROE(10%~)など

成長性:将来も継続的に稼いでくれそうか
(指標)営業利益推移、EPS推移、キャッシュフローなど

安全性:倒産したり、合併されたりしないか
(指標)バランスシート、ROA(5%~)など

これら3要素の「良い」「悪い」を数字(指標)で見ていきます。

財務諸表には、営業利益などが分かる「損益計算書」、お金の使い方がわかる「キャッシュフロー計算書」、資産配分(負債状況)のわかる「バランスシート」があります。簡単な見方は後述しますが、これらを合わせて財務三表と言う事があります。

ファンダメンタル投資は、財務三表から「収益性」「成長性」「安全性」を読み解いて、良好な企業に投資することと言えますね。

情報を分析してひらめいたイラスト

・上記プラス「割安さ」が大切

私が長期投資を続ける中で、何度も経験した苦いこと。それは買った途端に株が値下がり。言い換えれば、高値で株を買ってしまっていたことです。

ファンダメンタルが優良な企業は人気があるため、皆が買って株価が高くなっています。また、勢いのある成長企業は、企業の本来価値(ファンダメンタル)以上の株価になっている事があります。つまり「割高」な状態です。普段は百円のトイレットペーパーやマスクが何倍も値上がりしてしまっている状況に似てますね。

割高な株は、どんなにファンダメンタルが良好でも買わない。これがバフェットさんの鉄則です。買わずに株価が下がるのをひたすらに待つ。みんなが欲しがっているときに、わざわざ高いお金を出す必要はないということです。

では次から、ファンダメンタルが優良な企業の具体的な見つけ方、割安さをどうやって判断するか、ステップに分けて書いていきます。

2.ファンダメンタル投資の5つのステップ

1) 競争優位な企業(収益性)

企業の財務諸表をチェックするのは面倒臭いです。いきなり元も子もない事を言ってしまいましたが、事実なので仕方がありません。思いついた企業を片っ端から調べるのも時間的に非効率です。

そこで優良な企業の当たりをつけてみます。競合他社よりも強い、または独占的な市場を持っている「競争優位」な企業は、高い収益率を持っています

  • スーパーやコンビニで必ず買うものは何だろう?
  • スマートホンやPCで必ず利用するサービスは何だろう?
  • それは他の人も買ったり・利用している?
  • 他の安い類似品がないかな?

そんな自問自答をしてみます。もし条件を満たす商品やサービスがあれば、それを扱っている企業は「競争優位性」が高そうです。さらに、

消費者の購買に継続性(生活必需品や月額のサービスなど)がある
製品が世界的なシェアを持っている
逆に地域に密着した高いシェアを誇っている

などを満たしていると、「競争優位性」はかなり高いのではないでしょうか。自分が良く知っているものの中から選択するのは、投資で失敗しないコツのひとつでもあります。「よくわからないものに投資をするな」は、投資全般の格言です。

投資をする人のイラスト

例えば・・・

バフェットさんはよく、自身を成功に導いた企業として「コカコーラ」や「アメリカンエクスプレスカード」「フィリップモリス(たばこ)」などを上げています。日本でも「日本たばこ産業(JT)」は長期投資家に人気が高いですね。但し、タバコは近年、「健康志向の広がり」や「電子タバコの競合激化」など課題も多く、先行きは昔ほど順調ではないようです。どちらかというと、現在のJTは株主優待や配当利回りの高さから注目されることが多いと思います。

 

2) 右肩上がり営業利益(成長性)

競争優位性の高そうな企業を見つけたら、実際に財務諸表を見てみます。各企業サイトで「IR情報(投資家情報)」として公開されているほか、会社四季報や証券会社のツールを利用すると便利に閲覧することができます(後述「財務諸表はグラフでサクッと見える化」も参考にしてみてください)

まず最初にチェックしたいのは「営業利益」です。

営業利益(売上高からコスト等を引いたもの)のグラフが右肩上がりであれば、商売によって、継続的な成長をしている事になります。

また、収益性を数値で確認する方法として、営業利益率(売上高に対する営業利益の割合)にも注目します。営業利益率が高ければ、商品やサービスにかかるコストが少なく、効率の良い商売をしていることになります。

営業利益率は同業種同士で比較してみるのがいいですが、おおよその目安として日本企業では営業利益率10%以上、米国企業であれば15~20%以上で、平均より効率的です。

 

GMOクリック証券の財務分析ツール使用例2(営業利益推移例)

 

3) 企業のお金の使い道は?(キャッシュフロー)

ファンダメンタルが優良な企業は、

  • 本業で現金(キャッシュ)を稼いでいる
    (証券投資や事業売却の儲けではない)
  • 事業維持のための投資や、将来のための投資をしている
  • 投資や負債の返済後に現金が残っている(フリーキャッシュ)

といった特徴があります。

 

これらを知るために、年間のお金の動き(キャッシュフロー)をわかるようにした「キャッシュフロー計算書(CF)」を確認します。

キャッシュフロー計算書の説明画像

 

特に「フリーキャッシュ」は、ファンダメンタルを見る上で大事なポイントになります。潤沢なフリーキャッシュの存在は、商売でしっかり稼いだうえで、債務超過にならず、将来のための資金を確保できている証明になります。

 

理想的なキャッシュフロー計算書は、次のようなグラフになります。

キャッシュフロー計算書(A社)のグラフ画像

・フリーキャッシュが残されている。・適度な投資が継続されている。・財務キャッシュに極端な動きがない

 

4) 借金は多くないか?(安全性)

事業活動には多くのお金が必要になります。資本金と呼ばれるお金にプラスして、会社は様々な形で資金を集め、事業活動を通した運用で利益を出すことが会社経営の本質です。

ですが行き過ぎた借金は、不景気などで商売に陰りが生じたときに、たちまち返済能力を越えてしまいます。倒産のリスクです。または企業買収によって、資産価値が大きく変わってしまうことも考えられます。

企業の借金の状態を把握するには「貸借対照表(バランシシート:BS)」を見るのが一番です。

貸借対照表の左側を「借方」、右側を「貸方」と言います。業種により適度な負債状況は変わるため、同業他社と比較する必要がありますが、貸方全体の5割以上が負債の状態は、財務が良好とは言えません

 

バランスシート説明画像

A社に比べB社の負債状況が多い事がひと目でわかります

 

5) 投資する見返りは?(割安さ)

上記まででファンダメンタルの良好な企業は見つけられます。もし、そんな企業が見つかったら忘れずに押さえておきたいですね。

ですが、結局のところ投資家にとって一番大事なことは「株主にとって投資採算性の高い企業かどうか」(投資家利益)です。どんなにファンダメンタルが良好であっても、割高な株価で投資してしまっては、利益は期待出来ません。

割安さに関わる投資指標で、注目したいものは「PER」です。そして「PER」の補足として将来の収益性を「ROE」や「EPS」で押さえておくとより安心です。

 

PER(Price Earnings Ratio:株価収益率)


株価指標の説明(PER)

 企業が稼いでいる利益に対して、株価が割高か割安かを見る指標です。
 実際の株価が、EPS(1株当たり利益)の何倍あるかを表しています。
 (PER= 株価 ÷ EPS )
 東証平均はPER=14倍、正常な範囲は10~25倍、PER=30倍を超すとバブル(割高)感があります。

 

「ROE」や「EPS」は「投資家利益」の視点から収益性や成長性を見ることができます。言い換えると、ROEやEPSは「株主への利益還元」をどれだけ経営に反映しているかを知る指標とも言えます。

 

ROE(Return On Equity:自己資本利益率)

株価指標の説明(ROE)

 企業が「自己資本を元にどれだけ効率的に利益を出せたか」を見る指標です。
 (ROE % = 純利益 ÷ 純資産 × 100)
 日本企業で10%以上、米国企業で10~20%程度が優良な企業と言えます

EPS(Earning Per Share:1株当たり利益)


株価指標の説明(EPS)

 企業が稼いだ利益を発行株式数で割って、1株当たりに換算したものです。
 (EPS= 純利益 ÷ 発行済み株式数)
 年を追うごとに右肩上がりの成長をしているのが理想です。



3.ファンダメンタル投資、初めてのコツ

・財務諸表はグラフでサクッと見える化

財務諸表を見る企業を絞っても、数字とにらめっこするのは大変なものです。慣れないと時間もかかりますね。

そこで私は、なるべくグラフを利用するようにしています。前項までの例もグラフを多く掲載していますが、数字の羅列をグラフにすることで、ひと目で確認したい事がわかります。

・営業利益でいえば、右肩上がりなのかどうか
・負債の割合が、資産の何割くらいを占めているのか
・企業のお金の使い方っもキャッシュフロー計算書をグラフでみると、数年の傾向もわかります

 

GMOクリック証券の財務分析ツール使用例2(営業利益推移例)

数値の推移はグラフで見るのが一番簡単

GMOクリック証券の財務分析ツール使用例2(BS)

数値の割合も棒グラフなら視覚的に伝わる

 

ところが財務諸表をグラフで見せてくれる企業は少ないです。売上高や営業利益がグラフで表示されているところはありますが、もう少し踏み込むと途端に数字の羅列になります。

そこで、財務諸表をなるべく多くグラフで見るためには、証券会社などが提供するツールを利用すると便利です。他企業との比較もできるので、便利ですね。

関連記事:気になる銘柄の財務諸表をサクッと「見える化」する無料ツール

企業を観察するイラスト

・単元未満株で「お試し」投資

割安でファンダメンタルが良好な企業が見つかったとします。ですが、急に何十万も投資するのはちょっと気が引けますね。

日本国内で上場している株式は、通常100株単位で取引されます。東証一部に上場されている株式の7割以上が1株1,000円以上、つまり100株単位で10万円以上の投資金額となってしまいます

そこで1株から買付ける「単元未満株」という制度があります。最初のうちは、数千円から3万円程度の単元未満株をお試しで買ってみると勉強になります。ただし、単元未満株は手数料に注意する必要があります。

単元未満株は、100株単位に比べて証券会社の手数料が割高な場合がほとんどです。

少額投資では、手数料もバカにできません。手数料ばかりで利益がなくなってしまっては残念ですね。

単元未満株の取引にあった証券会社を利用するのが大事だと思います。

関連記事:単元未満株のデメリット解決方法(割高な手数料をどうするか?)

1株から投資のイラスト

4.この記事のまとめ

コーヒーとメモの写真画像

ファンダメンタルを重視する投資の原則には、「株価は企業が本来持っている価値へいずれ落ち着いていくだろうという考え方」にあります。割高な株価は下がるし、割安なものはいずれ上がる。単純なことですが、もっと早くに「割高」「割安」を意識していれば・・・しなくてもいい損を回避できたかなあと思います。

私はセミリタイアをしているので、投資収益は経済基盤の重要な部分をしめています。ファンダメンタル投資は堅実に結果を出してくれる、長期投資の心強い味方になっています。

冒頭でも触れた通り、投資には様々な手法があります。どうぞご自身に合った投資手法を探してみてください。

それでは、最後まで記事を読んでただきありがとうございました!



この記事のまとめ

・ファンダメンタル投資では、企業の財務諸表から次の3つの要素を読み解く

収益性:効率のいい商売をしているか
(指標)営業利益率、ROE(10%~)など
成長性:将来も継続的に稼いでくれそうか
(指標)営業利益推移、EPS推移、キャッシュフローなど
安全性:倒産したり、合併されたりしないか
(指標)バランスシート、ROA(5%~)など

・投資で利益を得るためには、上記にプラスして「割安」な株を買う

・ファンダメンタル投資のコツ
 ・財務諸表はなるべくグラフで見える化
 ・単元未満株で「お試し」投資してみる

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