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【新旧比較】LINE証券の手数料(スプレッド)値上げまとめ

投稿日:2020年10月10日 更新日:

タイトル画像「LINE証券の手数料(スプレッド)値上げまとめ」

Line証券の「いちかぶ(単弁未満株)」の手数料(スプレッド率)が2020年10月5日より新しくなり、料金コストが値上げになりました。

一方、取扱い銘柄が増えるなど利用者にとって良い変更も。新旧比較しながら、変更点をわかりやすくまとめました。

主な変更点は以下になります。

LINE証券のいちかぶ(単元未満株)変更点 (2020年10月5日~)
変更内容(旧)(新)
いちかぶ(単元未満株)
スプレッド率
日中※1株価×0.05% 株価×0.2% (グループA)
株価×0.3% (グループB)
株価×0.4% (グループC)
夜間※2株価×0.5% 株価×1.0% (グループA)
*グループB、C対象外
いちかぶ(単元未満株)の取扱い銘柄数315銘柄1,015銘柄
いちかぶ(単元未満株)のグループ分け 従来取扱い315銘柄→グループA
新規追加銘柄→グループB、C

※スマホでご覧の方は、表を左にスクロールできます
※1 日中:9:00~11:20、12:30~14:50
※2 夜間:17:00~21:00、日中の一部11:30~12:20も同率

上記のように、変更点は「いちかぶ(単元未満株)」に関わる内容で、その他の現物取引、信用取引に変更点はありません

記事では、実際に利用してみた実感や他証券会社とも比較しながら、今回の変更点について掘り下げた内容になっています。

下の目次を眺めるだけでも要点がわかります。気になる項目があれば、チェックしてみてください。

※こちらの記事は、2020年10月のコスト値上げをまとめたものです。2021年2月8日~新設された「グループD」を含めた最新の内容は次の関連記事をご覧ください。

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LINE証券の「いちかぶ」取引ではスプレッドというコストが発生します。しかも、このスプレッド(株価×比率)が株価に含まれて表示されるので「結局、いくらなの?」となりますね。この記事では「いちかぶ」のコストを簡潔にわかりやすく解説しています。

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1.【新旧比較】LINE証券の手数料(スプレッド)値上げまとめ

1) 手数料(スプレッド率)0.05→0.2%など

2020年10月5日~

変更内容(旧)(新)
いちかぶ(単元未満株)
スプレッド率
日中※1株価×0.05% 株価×0.2% (グループA)
株価×0.3% (グループB)
株価×0.4% (グループC)
夜間※2株価×0.5% 株価×1.0% (グループA)
*グループB、C対象外

※スマホでご覧の方は、表を左にスクロールできます
※1 日中:9:00~11:20、12:30~14:50
※2 夜間:17:00~21:00、日中の一部11:30~12:20も同率

スプレッド率の上昇により、実質コストの値上げになりました。どのくらいのインパクトがあるかは次表を参照してみてください(他社と比べてどうなったのかは、後の項目を参照してください)

1株=2,730円の国内株式を購入した場合のコスト (税込)
スプレッド率0.2%(Aグループ)0.3%(Bグループ)0.4%(Cグループ)1.0%(夜間)0.05% (旧)
1株のコスト6円9円11円28円2円
5株のコスト28円41円55円137円7円
10株のコスト55円82円110円273円14円
20株のコスト110円164円219円546円28円
50株のコスト273円410円546円1,365円69円

※スマホでご覧の方は、表を左にスクロールできます
※10月7日時点KDDI株価=2,730円を参考に用いました。KDDIはLINE証券の区分「Aグループ」に該当する為、本来のスプレッド率0.2%です

従来からの取扱い「315銘柄」は、表中「Aグループ」になるため、スプレッド率0.2%と一番上昇率が少ないですが、旧スプレッド率0.05%と比較すると、無視できないインパクトがありますね。

戦略を考えるイラスト

2)いちかぶ(単元未満株)315→1,015銘柄

《いちかぶ(単元未満株)の取扱い銘柄の追加》

 315銘柄(旧)→ 1,015銘柄(新)

「いちかぶ(単元未満株)」で取引できる銘柄が増えました。利用者にとって、これは嬉しい内容ですね(追加銘柄については、公式サイト「いちかぶ 対象銘柄」をご確認ください)

但し、次項で説明する「グループ分け」によって、手数料(スプレッド率)に違いがあったり、夜間の取引が対象外であったりします。

 

3) いちかぶ(単元未満株)のグループ分け

《いちかぶ(単元未満株)のグループ分け》

 従来取扱い315銘柄 → グループA
 新規追加銘柄 → グループB、C

LINE証券で取引できる「いちかぶ(単元未満株)」は、グループ分けによって「手数料(スプレッド率)」と「取引可能な時間」に違いができました。

 

【グループ別 取引時間】

グループA
 9:00-11:20、12:30-14:50(スプレッド率0.2%)
 11:30-12:20、17:00-21:00(スプレッド率1.0%)

グループB
 9:00-11:20、12:30-14:50(スプレッド率0.3%)

グループC
 9:00-11:20、12:30-14:50(スプレッド率0.3%)

※時間帯はいずれも土日・祝日を除く
※各「グループ名」から、公式サイト掲載の銘柄一覧にリンクしています

時計とスマホでチャートを見る人のイラスト

これから取引するときに、「この銘柄は、今は時間外だ」や「手数料(スプレッド率)が高いから、購入は止めておこう」など、このグループを確認して判断する必要がありますね。

LINE証券の注文画面にグループやスプレッド率は表示されていません。注文価額はコストがプラスされた状態になっています。



2.ネオモバなど他のネット証券と比較(メリット・デメリット)

・取扱い商品、銘柄数で比較してみた

LINE証券のサービス(取扱い商品、銘柄数)などを今回の変更点を反映させて、他社と比較してみました。ネット証券大手2社「SBI証券」「楽天証券」、スマホ証券大手「ネオモバ」と比較しています。

※更新日:2020年10月26日

国内株式(ETF含む)外国株投資信託手数料
ネオモバ単元株(100株単位):
約4,100銘柄
××月定額+Tポイント還元
(毎月200pt)
単元未満株: 上記同等
LINE証券単元株(100株単位) :
約3,700銘柄
×30銘柄買付無料、売却手数料有り
単元未満株: 1,015銘柄株価×0.2~0.4%
※夜間 1.0%
SBI証券単元株(100株単位):
約4,100銘柄
(9カ国)2,646銘柄注文毎の手数料、
又は1日定額制
単元未満株: 上記同等単元未満株:
注文金額×0.5% (最低50円)
楽天証券 単元株(100株単位):
約4,100銘柄

※単元未満株の取扱いなし
2,693銘柄注文毎の手数料、
又は1日定額制

※スマートフォンでご覧の方は、表を左へスクロールできます

こうして比較してみると、「いちかぶ(単元未満株)」の取扱い銘柄数は他社と比較してまだ少ないように見えますね。ただ、国内の有名企業に投資する分には、十分に足りていると思います。

カフェでパソコンするイラスト

・手数料、コストで比較してみた

LINE証券の手数料(スプレッド率)の値上げを考慮したうえで、コスト面に焦点を当てて比較をしてみました。

単元未満株の手数料は料率で設定されることが多いため、わかりやすいように「1株2,730円のKDDI株」を購入した場合で比較しています(楽天証券は、単元未満株の取扱いがないため記載していません)

※表中手数料は税込価格 更新日:2020年10月07日

KDDI株を1株~50株買った場合の手数料比較 ※1株 2,730円として計算
(税込) ネオモバ
(SBIネオモバイル証券)
LINE証券
(株価×0.2%のスプレッド)
SBI証券
約定代金×0.5%(最低55円)
KDDI 1株の手数料220円→200pt還元6円55円
KDDI 10株の手数料220円→200pt還元55円137円
KDDI 20株の手数料220円→200pt還元110円273円
KDDI 50株の手数料  220円→200pt還元273円683円

※スマートフォンでご覧の方は、表を左へスクロールできます

ネオモバ(SBIネオモバイル証券)は、利用料金が月定額制で毎月Tポイントが200pt還元されるため表中の実質コストは20円です。

LINE証券での「いちかぶ(単元未満株)」の取引は、SBI証券よりコスト面で有利ですが、ネオモバと比較すると「月取引 1~5株程度」の少額投資であるかどうかが、分かれ目になりますね。

例の「KDDI株」で言えば、月の購入が1~3株程度なら、LINE証券のコストが有利になります。

※国内現物株(100株単位)については、今回変更がないため、この記事では比較していませんが、ご興味のある方は次の記事をご覧ください

関連記事:【比較表】LINE証券、ネオモバ、SBI証券、楽天証券の国内現物株の手数料

LINE証券と他の証券会社を比較しているイラスト

・LINE証券のメリット、デメリット

ここまでの他社比較を踏まえて、LINE証券のメリット・デメリットをまとめてみました。

《LINE証券のメリット》

・月総購入額5,000~10,000円(株式数1~5株)程度のお試し投資で、コストが業界最安値水準
・単元未満株の注文で、即時約定(売買確定)できる
・単元未満株において、他社の取扱い時間外にも注文、即時約定できる

今回の変更点に直接関係はありませんが、「単元未満株が即時約定できる」のは、LINE証券の特に大きなメリットです。

単元未満株は通常、注文と約定(売買確定)タイミングにズレが生じます。それによって、売買金額が注文をした段階では決まっていません。参考までに「ネオモバ」や「SBI証券」で単元未満株の約定タイミングは次のようになります。

単元未満株の注文時間と売買金額(SBIネオモバイル証券、SBI証券)
注文時間売買金額(約定のタイミング)
0:00~7:00当日の前場(9:00~11:30)始値
7:00~10:30当日の後場(12:30~15:00)始値
10:30~13:30当日の後場終値
13:30~24:00翌営業日の前場始値

※スマホでご覧の方は左へスクロールできます

一方、LINE証券の「いちかぶ(単元未満株)」は、相対取引という仕組みで、即時約定になるため買付け・売却金額が注文時にわかります。手数料(スプレッド率)はこの相対取引に対して発生しています。

メリットとデメリットを比較するイラスト

《LINE証券のデメリット》

・月総購入額5,000~10,000円(株式数1~5株)以上では、ネオモバなど他の証券会社のコストが安くなる
・銘柄(グループ)によってスプレッド率が違うため、コストがわかりにく
・他の証券会社より、「いちかぶ(単元未満株)」で取扱う銘柄数が少ない

単元未満株であっても、ある程度まとまった額(数量)を定期的に購入する場合、コスト面から考えるとLINE証券はあまり向いていません。

特にコストがいくらかかっているのかが、わかりにくいため、取引するときには注意(株価×スプレッド率を計算してみるなど)が必要になりますね。

 

3.この記事のまとめ

図解イメージの画像

今回のLINE証券「いちかぶ(単元未満株)」を中心にしたいくつかの変更点で、利便性が上がった部分もあれば、コスト面で遅れをとってしまった部分もあります。

LINE証券の良さは、使い慣れた「LINEアプリ」の操作性をそのままに、手軽に少額投資できるところにあります。今回の変更をきっかけに、私も自分の投資スタンス振り返ることができました。目的に応じて、証券会社を使い分けることも必要ですね。

同じスマホ証券と呼ばれる「ネオモバ」と「LINE証券」のメリット・デメリットを徹底比較した記事もあります。他社乗り換えや、これから口座開設を検討されている方の参考になりましたら。

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