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LINE証券のスプレッドって結局いくらなの?【手数料を解説】

投稿日:2020年10月30日 更新日:

タイトル画像「LINE証券のスプレッドって結局いくら?」

LINE証券の「いちかぶ」取引ではスプレッドというコストが発生しますが、「スプレッド= 株価×比率」て、ちょっとわかりづらいですよね。

しかも、このコストは売買価格に含まれて表示されてしまうので、「結局、いくらなの?」と不安に思ってしまいます。

そこでこの記事では、実際にLINE証券を利用してみた体験にもとづいて、「いちかぶ」のコストでわかりにくいと感じた部分を簡潔に解説しています。

結論を先に言うと、LINE証券のスプレッド(コスト)の目安は、おおよそ次のような金額になります。

LINE証券のスプレッド目安(税込)
株価(取引金額)スプレッド(コスト)
500円1円~3円(夜間 5円)
1,000円2円~5円(夜間 10円)
3,000円6円~15円(夜間 30円)
8,000円16円~40円(夜間 80円)

この記事では、上記表の詳細として銘柄や株価によって、スプレッド率が変わっていく仕組みや、他社と比較して、コスト面は有利なのかどうかなど、掘り下げて書いています。

下の目次を眺めるだけでも、要点がわかりますので、気になる項目があればチェックしてみてください。

1.LINE証券のスプレッドって結局いくらなの?【手数料を解説】

1) LINE証券の「いちかぶ」は「相対取引」

まず最初に「いちかぶ」の仕組み(相対取引)を説明します。必要のない人は次項まで飛ばしてくださいね(次項へリンク

株式は、東京証券取引所など、市場となる取引所を介して売買するのが一般的です。

これに対して、取引所を介さずに「買いたい人」と「売りたい人」が直接売買することを「相対取引(あいたいとりひき)」と言います。

LINE証券の「いちかぶ」は、この「相対取引」になっており(取引相手はLINE証券)、この時に発生する費用のことを「スプレッド」と呼んでいます。

取引するイラスト

・相対取引のメリット、デメリット

メリット

  • メリット1:約定タイミングが即時

1株から(単元未満株 ※)の取引では、注文と約定(売買確定)のタイミングがズレるため、注文をした段階では売買金額が決まっていません。

※単元未満株:日本の証券取引所では、通常100株単位で株式が売買され「単元株」と言います。これに対して1株から売買できるようにしたものを単元未満株と言います

《参考》単元未満株の注文時間と売買金額(SBIネオモバイル証券、SBI証券)
注文時間売買金額(約定のタイミング)
0:00~7:00当日の前場(9:00~11:30)始値
7:00~10:30当日の後場(12:30~15:00)始値
10:30~13:30当日の後場終値
13:30~24:00翌営業日の前場始値

※スマホでご覧の方は左へスクロールできます

相対取引では、単元未満株であっても、約定(売買確定)が即時のため、株価のズレがありません。

 

  • メリット2:証券所の取引時間外に売買できる(LINE証券の場合)

LINE証券の相対取引では、証券所時間外でも、一部の時間(※)で取引することができます(LINE証券の区分 Aグループに該当の銘柄)

※該当時間:11:30~12:20、17:00~21:00(スプレッド率 1%)

夕方以降に発表されたニュースなどで、翌日の株価が変動しそうな時に一足先の対応をとることができます。しかし、夜間はコストも割高になるため注意が必要ですね。

時間外取引をするイラスト

  • メリット3:大口取引をしても、市場価格に影響しない

これは、個人投資家にあまり関係ありませんが、相対取引は市場を介していないため、売買によって市場価格を変動させることがありません。

 

デメリット

デメリット:取引にかかるコストがわかりにくい

LINE証券では、スプレッド(コスト)が表示株価に上乗せされています(売却時は、マイナスされて表示)

別に支払う面倒がなくシンプルですが、半面、コストだけで「いくらかかったのか」がわかりにくく、料率で計算されるので一律でもありません。場合によっては、思わぬコストがかかっていた・・・なんてこともあり得ます

次項では、このわかりにくいスプレッド(コスト)をなるべく簡潔に考えてみます。

コストカットする侍のイラスト

2) スプレッドは「株価」と「時間帯」で変わる

スプレッドは、「株価」×「比率」で計算されますが、この比率は「銘柄」と「時間帯」によって変わります。

LINE証券では、国内株式を3つのグループに分けて、比率を設定しています。

《グループとスプレッド率》

Aグループ:スプレッド率 0.2%
 (証券所時間外※ 1.0%)
Bグループ:スプレッド率 0.3%
Cグループ:スプレッド率 0.4%
Dグループ:スプレッド率 0.5%

※証券所時間外:11:30~12:20、17:00~21:00
※各グループクリックで、対象銘柄一覧にリンク

 

下の表では、スプレッド率から具体的な金額を計算してみました。

LINE証券のスプレッド目安(税込)
株価
(取引金額)
グループA
(0.2%)
グループB
(0.3%)
グループC
(0.4%)
グループD
(0.5%)
証券所時間外
(1.0%)※1
500円1円1.5円※22円3円5円
1,000円2円3円4円5円10円
3,000円6円9円12円15円30円
7,000円14円21円28円35円70円
10,000円20円30円40円50円100円

※スマホでご覧の方は左へスクロールできます

※1 11:30~12:20 株価 → 午前中の取引所終値(最良気配)17:00~21:00 株価 → その日の取引所終値(翌日基準値段)、取扱いはグループA銘柄のみ

※2 株式の購入時は、小数点以下切上げ。売却時は、切り捨てになります 

例えば、「株価3,000円のコストは1000円の3倍」「グループCは、Aの2倍」などと考えると検討しやすいですね。

 

3) この表示ホント? コスト価格の実際調査

計算上のスプレッド価格は、前項の表のようになりますが、実際、計算どおりのコストが表示株価に反映されているのでしょうか? 実値を調査してみました。

《調査1》
・2020年10月29日 13:27
・KDDI(9433)東証株価:
 2765.5円/株
・LINE証券のグループ区分:
 A(スプレッド率 0.2%)
・株価 + 計算上コスト:
 2,765.5 + 2,765.5×0.002 = 2,772円(端数切上げ)

スプレッドの実際調査(KDDI株、昼間)

LINE証券「いちかぶ」価格 2,771.6円→2,772円(購入時端数切上げ)

SBI証券の表示(KDDI株、昼間)

同時刻のSBI証券表示(東証株価に相違無し)

 

《調査2》
・2020年10月29日17:24
・KDDI(9433)東証株価(終値):
 2765円/株
・LINE証券のグループ区分:
 A(夜間スプレッド率 1.0%)
・株価 + 計算上コスト:
 2765 + 2765×0.01 = 2793円(端数切上げ)

スプレッドの実際調査(KDDI株、夜間)

LINE証券「いちかぶ」価格 2,792.7円→2,793円(購入時端数切上げ)

SBI証券の表示(KDDI株、東証終値)

同時刻のSBI証券表示(東証株価に相違無し)

 

《調査3》
・2020年10月29日17:38
・JT(2914)東証株価(終値):
 1980円/株
・LINE証券のグループ区分:
 A(夜間スプレッド率 1.0%)
・株価 - 計算上コスト(売却):
 1,980 - 1,980×0.01 = 1,960円(端数切捨て)

スプレッドの実際調査(JT株、夜間)

LINE証券「いちかぶ」売値 1,960.2円→1,960円(売却時端数切捨て)

SBI証券の表示(JT株、東証終値)

同時刻のSBI証券表示(東証株価に相違無し)

  

日中の購入、夜間の購入と売却について、調査してみましたが、計算通りのスプレッド価格が株価に反映されていることがわかりました。

 

2.LINE証券のコストを他社と比較

1) 相対取引で比較(フロッギー、ワンタップ、コネクト)

LINE証券のコストは、他社と比べて安いのでしょうか? まず、取引所を介さない相対取引を扱う証券会社同士で比較してみました。

更新日:2020年10月30日

各証券会社の相対取引スプレッド率
銘柄区分※1LINE証券日興フロッギーOne Tap BUYCONNECT
グループA0.2% 購入時: 0%
売却時: 0.5%※2
0.5%0.5%
グループB0.3%
グループC0.4%
グループD0.5%
証券所時間外※31.0%
(グループAのみ)
取扱いなし取扱いなし取扱いなし

※スマホでご覧の方は左へスクロールできます

※1 銘柄区分は、LINE証券が独自に設定している区分です

※2 一度の取引額が100万円を超える場合は、スプレッド率1%

※3 該当時間は「11:30~12:20」「17:00~21:00」

購入だけでなく売却時も併せて考えると、LINE証券がコスト面では有利ですね。

ですが、相対取引ではスプレッドが比率のため、取引金額の増加に合わせて、コストも割高になっていくのはどの証券会社も一緒です。その点を踏まえて、次項は通常の取引と比較してみます。

コストを比較するイラスト

2) 通常取引で比較(ネオモバ、SBI、楽天証券など)

次表では、単元未満株の手数料をわかりやすく「1株2,730円のKDDI株」を購入した場合で比較しました(楽天証券は、単元未満株の取扱いがないため記載していません)

※表中手数料は税込価格 更新日:2020年10月30日

KDDI株を1株~50株買った場合の手数料比較 ※1株 2,730円として計算
(税込) ネオモバ
(SBIネオモバイル証券)
LINE証券
(株価×0.2%のスプレッド)
SBI証券
約定代金×0.55%(最低55円)
KDDI 1株の手数料220円→200pt還元6円55円
KDDI 10株の手数料220円→200pt還元55円150円
KDDI 20株の手数料220円→200pt還元110円300円
KDDI 50株の手数料  220円→200pt還元273円750円

※スマートフォンでご覧の方は、表を左へスクロールできます

ネオモバイル証券では、単元未満株の取引を月定額で行うことができ、毎月200ptのTポイント還元があるため、実質のコストは20円になります(月間売買金額が50万円まで)

LINE証券は、日中Aグループ(一番低いスプレッド率)の場合で比較しましたが、およそ1ヶ月に5,000~10,000円までのお試し投資ならばLINE証券、それ以上ならば他社の方がコスト面で有利になります。

情報を分析してひらめいたイラスト

それでは、「いちかぶ(単元未満株)」ではなく、通常の100株単位(単元株)の手数料を比較してみるとどうでしょうか?

※表中手数料は税抜価格 更新日:2021年2月1日

ネット証券
会社名
1日の合計注文金額による定額制(国内100株単位の売買)単元未満株
手数料
~50万円~100万円~200万円
SBI証券0円0円1,278円 注文金額×0.55%
(最低55円)
楽天証券0円0円2,200円取扱なし
松井証券0円1,100円2,200円注文金額×0.55%
岡三オンライン証券0円0円1,430円220円~※1


1回の売却注文にかかる手数料(国内100株単位の売却)※2

~5万円~10万円~20万円~50万円~100万円~150万円
LINE証券99円176円198円484円869円1,056円株価×0.2~0.4%
※夜間1.0%


1ヶ月の合計注文金額による定額制(国内株1ヶ月の売買合計額)

~50万円~300万円
SBIネオモバイル証券220円→200pt還元(月定額) 1,100円→200pt還元
(月定額)
左記定額料金に含む

※スマートフォンでご覧の方は、表を左へスクロールできます

※1岡三オンライン証券の単元未満株取引手数料:(2万円まで)200円、(3万円まで)300円、(10万円まで)600円、以降10万円増加毎に+600円

※2LINE証券の国内株100株単位の買付け手数料は無料です。売却時のみ手数料有り

LINE証券では100株単位の取引で買付手数料を無料とし、売却時に手数料が発生します。売却にかかる手数料は99円~1,771円(税込)と、他社と比べ割高な印象です。

このように、他社と比較した場合、LINE証券のコストには一長一短があります。次項では、どのような使い方がLINE証券に向いてるのか、または止めておいた方がいいのかをまとめてみます。

カフェでパソコンするイラスト

3.LINE証券のメリット、デメリット

・こんな人は、LINE証券の利用にむいている

  • 1カ月の取引が数千円(1万円未満)程度のお試し投資
  • 使い慣れたLINEアプリで投資デビュー

前項で確認したように、1カ月の取引がお試し投資程度の少額の場合、LINE証券は他の証券会社に比べてコスト面でとても有利です。

また、多くの人が使い慣れている「LINEアプリ」と連携した操作画面も、直観的でわかりやすいため、初めての人でも迷うことが少ないと思います。

実際に、私がLINE証券を利用してみて、一番びっくりしたのは口座開設がとてもスピーディーだったことです。通常、他の証券会社では、早くても5営業日前後はかかります(ログインパスワードの郵送など)が、LINE証券は申し込みをした2日後には取引ができる状態になっていました。全ての手続きがスマホだけで完結し、仮パスワードの発行もメール対応です

スマートフォンのイラスト

現在、LINE証券ではキャンペーンが多く、割安で株を買いやすいのも特徴です。例えば、3株分の購入代金を補助(20年10月30日まで)、特定銘柄の株価を3~7%割引など(※)

キャンペーンを中心に、少額投資をしている分には、失敗することも少なく、投資経験を少しずつ得ることができます。

以上のことを踏まえると、投資はじめての人が、簡単な操作で気軽に投資デビューしてみるのにLINE証券は適していると思います。

※どんなキャンペーンをしているか、時期により異なるため、LINE証券のサイトで確認をしてみてください。

・LINE証券の利用を止めておいた方がいい人とは・・・

100株単位で株の売買をどんどんしている中級者以上の人

LINE証券よりもコストが低く抑えられたり、取り扱い銘柄が多い証券会社が他にあるため、LINE証券を利用するメリットがあまりありません。

あえてLINE証券を利用する場合は、相対取引で証券所時間外に売買できることの有効活用や、気になる企業の株をお試しで買ってみるなど、目的や使い方をハッキリさせる必要がありそうです。

アイデアが思いついたイラスト

4.この記事のまとめ

今回の記事をまとめると、

・LINE証券「いちかぶ」のスプレッド(コスト)
 少額投資(1万円未満)で「1円~50円(夜間5~100円)」
 ※ コスト = 株価 × スプレッド率

・銘柄によってスプレッド率(0.2~0.5%、夜間1.0%)違う

また、LINE証券のコストを他社と比較した場合、

《他社とコスト比較》
・相対取引で他社と比較 → コスト面で他社より有利
・通常取引で他社と比較 → LINE証券のコストは一長一短

《LINE証券に合った使い方》
・月数千円程度の少額お試し投資
・キャンペーンを利用した投資デビュー

ご自身の状況に合わせて、LINE証券の利用を検討してみてください。

LINE証券と同様に単元未満株の投資でコスト面が有利なネオモバと比較している記事もあります。よろしければご活用ください。

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それでは、最後まで記事を読んで頂き、ありがとうございました!

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