ネオモバで2020年に受取った配当金について、ブログ記事にまとめてみました。保有銘柄の詳細や、ネオモバで運用する利点やコツについても触れています。
私は現在、投資額2,000万円以上をこつこつ運用し、月に換算すると8~10万円くらいの実績でぼちぼち暮らしています。ネオモバでは主に、少額投資(月の売買金額 10万円以内)を1年半以上続けています。
先に結論をまとめると、
《ネオモバ1年間の配当金実績》
・2020年 全10銘柄 配当金合計 8万円
・配当利率が良かった銘柄
日本たばこ産業 3.9%(※)
KDDI 3.4%
iシェアーズ・コア Jリート(ETF)4.1%
・高配当株のコツコツ購入では、手数料負けに要注意
※日本たばこ産業(JT)は、途中購入で年2回の配当金のうち1回だった為、利率が半分ほどになっています
ブログ記事では、この結論をもう少し掘り下げて具体的に書いています。
下の目次を眺めるだけでも要点がわかるようになっています。気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
Contents
1.【ブログでまとめ】ネオモバで配当金、1年間の実績
・配当金 8万円(年間)の内訳
私はネオモバ(SBIネオモバイル証券)で、2020年に途中売買も含めて全10銘柄を運用しました。配当金の合計額は、年間8万円になりました。

2020年ネオモバの配当金合計 80,870円でした

配当利率が高かった1つ「日本たばこ産業(JT)」

配当利率が高かった「KDDI」(2回あった配当の1つ)
配当利率(配当金/投資金額)が良かった順に全10銘柄を下表にまとめてみます。
銘柄名(銘柄コード)青字はETF | 保有数 | 保有金額 | 配当金 | 利率 |
iシェアーズ・コア Jリート ETF (1476) | 40株 | 70,640円 | 2,880円 | 4.1% |
日本たばこ産業 (2914) | 300株 | 592,800円 | 23,100円 | 3.9%(※1) |
NEXTFUNDS 外国REIT (2515) | 10株 | 8,500円 | 305円 | 3.6% |
KDDI (9433) | 300株 | 893,400円 | 30,000円 | 3.4%(※1) |
椿本チェイン (6371) | 10株 | 26,640円 | 900円 | 3.4% |
良品計画 (7453) | 300株 | 644,100円 | 6,960円 | 1.1% |
東海旅客鉄道 (9022) | 100株 | 1,361,500円 | 14,000円 | 1.0% |
楽天 (4755) | 500株 | 336,000円 | 2,250円 | 0.7%(※1) |
NEXT FOUNDS国内債券 (2510) | 9株 | 8,964円 | 55円 | 0.6% |
iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF (1656) | 35株 | 91,140円 | 420円 | 0.5%(※1) |
※スマートフォンでご覧の方は、左右にスライドできます
※1 年途中で売買しているため、市場利率より低くなっています(年間2~4回の配当金を1~2回しか貰えていない)
少額投資にしては額が多いですが、初めから一度に買付けたわけではなく、1年半以上コツコツ投資した結果です。
ネオモバでは高配当株の運用を中心に考え、月1~10株程度をコツコツと買付け、市場全体が買い時になっているときは、まとまった数量を買うようにしました。
また、私が保有している10銘柄が特に優れているわけでもありません。むしろ配当目的ではない銘柄も含まれているため、全体の配当利率を下げていますね。
そこでポイントとなるのは、
- 高配当銘柄の選び方
- 少額投資の手数料を抑える
です。
日本たばこ産業やKDDIは高配当株として人気が高い銘柄で、私の実績でも上位にいます。一方で、Jリート(ETF)は決して人気銘柄ではありませんが配当金の実績は、結果として高いです。
また、少額投資では初年の配当金が何百円になることも珍しくありません。少ないと思っている手数料でも、購入毎にかかっていれば、あっという間に配当金額を超えてしまいますね。年間8万円の配当金は、コストを切り詰めた結果でもあります。
以上を踏まえて、次項からは、配当金を中心に考えた銘柄選びや注意点、ネオモバを用いた手数料負けしない買い方をどう行ってきたかを書いていきます。
2.ネオモバで配当金を積み上げるコツ
1) 高配当株のコツコツ投資→手数料負け注意
高配当株をコツコツ買付けるに当たって、最も注意したのは購入手数料でした。
日本株式は通常100株単位で取引されます。そのため「1~99株の取引き」を「単元未満株」と言い、通常より高いコストがかかったり、そもそも取扱いのない証券会社もあります。
そこで、私は「1株からの取引」を月定額で行えるネオモバを活用しました。
例えば、ネット証券大手他社と1株からの取引コストを比較してみると、次表のようになります。
※ 1株からの取引き(単元未満株)の手数料は料率(%)で示されることが多いため、1株3,180円のKDDI株を買った場合で比較しています。尚、SBI証券についで口座数の多い楽天証券は、1株からの取扱い自体がありません
(税込) |
ネオモバ (SBIネオモバイル証券) |
SBI証券 約定代金×0.55%(最低55円) |
岡三オンライン証券 注文金額で段階式 |
KDDI 1株の手数料 | 220円→200pt還元 | 55円 (購入代金キャッシュバック) | 220円 |
KDDI 10株の手数料 | 220円→200pt還元 | 174円 (購入代金キャッシュバック) | 330円 |
KDDI 50株の手数料 | 220円→200pt還元 | 874円 (購入代金キャッシュバック) | 660円 |
※ネオモバで毎月還元される200ptは期間固定Tポイントです。サービス利用料の支払いが無い場合は付与されません
※スマートフォンでご覧の方は、表を左右へスライドできます
SBI証券は、大手ネット証券会社の中で唯一、単元未満株の手数料キャッシュバックを始めました(2021年11月1日より)単元未満株購入時に支払った手数料が、翌月下旬頃に口座へキャッシュバックされます。但し、売却手数料はキャッシュバックされません。売買手数料で考えると、ネオモバの方がコスト面で優れています。
ネオモバ最大の特徴は、月間取引額50万円までなら定額「220円(税込)」さらに翌月 期間固定Tポイント200pt 還元されるため、実質コスト20円であることです。これは少額投資を前提とする「1株からの取引き(単元未満株)」と相性がバツグンです。
ちなみに、ネオモバの定額料金は次のように段階的に増えていきます。

月50万円までに抑えるのがコツ
何十円、何百円の手数料もチリも積もれば山となります。初めのうちは、配当金が百円単位であることも多いですが、手数料の方が高くなってしまっては本末転倒ですね。
ネオモバを上手く利用することで、手数料負けしない運用をするよう心がけました。
これから口座開設を検討してみようかな? という方は、次のリンクから公式サイトの口座開設ページも確認してみてください。
2) 高配当の銘柄を選ぶポイント
高配当銘柄を選ぶ際に、注目したいポイントは次の3点です。
- 配当利率が高い(利率3%以上)
- 配当金が年々増えている(増配傾向)
- 財務が堅調(成熟企業)
配当利率が高く、年々と配当金が増えていく企業が理想であることは間違いありませんが、そこだけに注目してしまうとリスクがあります。
投資家への外面をよくするために、本来企業の成長・維持に必要なお金や、負債の返済金まで配当に回している可能性があるからです。そのような企業には未来がないですよね。コツコツと長期にわたって投資するなら尚更です。
そこで財務の堅調性にも注目します。そういった企業は、これから大きく成長することもないかもしれませんが、収入も安定し家族サービスする余裕のある「中年おじさん」のような企業であることが多いと思います。時代遅れがぐらいが、丁度いい感じですね。
※より詳しい財務の堅調な企業の見分け方(ファンダメンタル重視)にご興味のある方は、次の関連記事もご活用ください こつこつ投資でセミリタイア中のブログ管理人が、企業のファンダメンタル(業績・財務など基礎的事項)を重視した株式投資をやってみた体験を記事にしました。バフェット流のファンダメンタル投資のポイントや具体的なやり方が、簡潔にわかる記事です。 続きを見る
ファンダメンタル重視の株式投資のやり方(セミリタイアこつこつ投資家)
REITを扱うETFに注目
さらに、高配当配銘柄で注目したいものにETF(※)がありますす。特にREIT(リート、不動産投資信託)をETFにしたものは、高い配当利率(分配金)を期待できます。
※ETF(上場投資信託):株式市場で売買できるようにした投資信託
REIT(リート)は不動産投資に特化し、家賃収入や土地建物の売却益を積極的に投資家に還元することを目的としているため、配当利率も高い傾向にあります。
先の表で上げた私のネオモバでの配当実績でも、REITを扱うETFは配当利率が良かった上位にいます。
不動産投資や経営は、業界の専門性が高く個人には難しいですが、ETFを介したREIT(リート)であれば気軽にできますね。高配当銘柄の選択肢として、候補に上げられます。
3) 一度に多く買わないようにしよう(高値リスク)
高配当銘柄を一度にたくさん買いすぎないようにも注意しました。
理想的な高配当銘柄は、「中年おじさん企業(財務が堅調)」で「時代遅れぐらいが丁度いい」と前項で触れましたが、企業成長が落ち着いているため、株価自体は上がりにくい傾向にあります。REITに関しても、不動産は時としてバブルを生みます。
他にも投資していれば、全体投資額の50%以下に抑える
(高配当銘柄の保有率を決める)
市場全体が上昇傾向にあるときは、コツコツ投資の徹底
上のようなルールを自分で決めることで、高値で買い過ぎてしまうリスクを抑え、資産全体が下落しないように注意しました。
4) 権利確定日の2営業日前までに買おう
権利確定日とは、配当金をもらう株主権利が決まる日のことです。株主優待があれば、同時にその権利も確定します。
つまり、その日までに株主として企業に認識(株主名簿へ記載)されている必要があります。
注意しなければいけないのは、その日に株を買っても遅いことです。株主に株式譲渡され、企業の株主名簿に記載されるまでに2営業日のタイムラグがあります。

配当金を貰う為には「権利付き最終日」までに購入

土日祭日を挟む場合は除外して考えます
上図の権利付き最終日までに購入した株式について、配当金を貰うことができます。但し、権利付き最終日は買いが集中しやすく、株価が高値になる傾向があります。できればギリギリで買うのは避けたいですね。
日本企業は12月決算、又は3月決算であることがほとんどですが、
・12月決算
→ 6月末(中間決算)、12月末(年間決算)
・3月決算
→ 9月末(中間決算)、3月末(年間決算)
上記、年2回配当金について「権利付き最終日」があります(配当金の支払いは2~3ヶ月後)ETFなどの場合は、配当金が年3~4回あるため、上の限りではありません。
権利付き最終日の正確な情報は、企業公式サイトのIR情報(投資家情報)で確認できます。また、ネオモバであれば、「株主優待」の画面から直近の「権利付き最終日」を確認することができます。購入前に、ぜひ確認しておきたいですね。

株主優待情報の画面で、直近の権利付き最終日がわかります
3.この記事のまとめ
・高配当株に少額投資するときは、手数料負けに注意
今回のブログ記事では、ネオモバでコツコツ投資した「年間の配当金」についてまとめました。
高配当銘柄のコツコツ投資では、
配当利率が高く、財務が堅調な「中年おじさん」企業
ETFを介した「REIT(リート)」も選択肢のひとつ
一度にたくさん買いすぎない(高値で買うリスク)
かつ、「投資金額全体の50%まで」などルールを決める
手数料負けしないように注意
を考える必要がありました。
手数料に関しては、ネオモバの月定額制とTポイント還元が少額投資との相性が良く、手数料負けせずにコツコツ投資を継続することができました。
皆さんも、ご自身に合った高配当株への投資方法をぜひ検討してみてください。
それでは、最後まで記事をご覧いただきありがとうございました!