こつこつ個人投資家が、Tポイント投資をやってみた実践的な内容をまとめたブログ記事です。Tポイントを利用できる証券会社の一覧や、利益を上手に積み重ねるためのコツや注意点など、Tポイント投資を始めたい人に役立つ内容です。
投資と聞くと「まとまったお金が必要」「損しそうで怖い」というイメージがありますね。ですが、身近なTポイントを利用して気軽にできるのならば、ちょっと安心です。
私は現在、投資額2,000万円以上をこつこつ運用し、月に換算すると8~10万円くらいの実績でぼちぼち暮らしている個人投資家です。様々な投資方法を実践していますが、今回はその中から「Tポイント投資」について、やり方やコツをまとめました。
結論から言うと、
《Tポイント投資できるもの》
・国内株式(SBIネオモバイル証券の利用)
・投資信託(SBI証券の利用)
《おすすめのTポイント投資》
・ネオモバでこつこつ「高配当株」買付け
※保有100株を目指して株主優待も
私のTポイント投資の中心は、SBIネオモバイル証券(以下、ネオモバ)です。こつこつと1年半以上ネオモバでの投資を続けていますが、2020年の配当金合計は約8万円になりました。

ネオモバの配当金実績(2020年)
配当金は「1年に2回程度」の支払いがあり(企業による)、1株からでも貰うことができます。Tポイントや現金の投資バランスを上手くとることで、無理せず8万円の配当金を実現できました。
ブログ記事では、Tポイント投資のやり方やコツ、注意点を掘り下げて書いています。下の目次を眺めるだけでも要点がわかるようになっています。気になる項目があればチェックしてみてくださいね。
Contents
1.Tポイント投資ができるものって何?
「投資」と言っても様々な種類がありますが、Tポイントを利用して出来るものには「株式(国内上場銘柄)」と「投資信託」があります。
それぞれの利用方法や特徴をまとめると、次表のようになります。
証券会社 | Tポイント投資の対象 | Tポイント還元など |
SBIネオモバイル証券 | 株式 (国内上場銘柄) |
・サービス使用料の支払い → 期間固定ポイント200pt付与 ・サービス使用料×1%還元 |
SBI証券 | 投資信託 | ・月間保有額×年率0.01~0.2%還元(※1) |
株式 | ・手数料ポイント還元のみ (Tポイントを利用した株式購入不可) スタンダードプラン手数料×1.1%還元 |
※1 Tポイントの年率は、保有している投資信託の銘柄により変わります
※ 購入可能な銘柄は、各証券会社で取扱っているものに限ります
現状、Tポイント投資できるものは「株式」と「投資信託」だけで、取扱っている証券会社も表の2社だけです。
それぞれの概要を次項でまとめてみます。
・国内株式(SBIネオモバイル証券)
投資と聞いて一般的に思い浮かべるものが「株式」ですね。
株式
企業が発行する株券を購入することで、その企業に対して資金を提供し、見返りとして配当金や株主優待を受けることが出来ます。
株価は常に変動しており、安く買って高く売れれば売却益を稼ぐことも出来るのも特徴ですね。
SBIネオモバイル証券(以下、ネオモバと略)では、Tポイントを利用して「株式」の購入ができます。対象は国内証券取引所に上場し、ネオモバが扱っている銘柄になるため、今流行りの「ETF(※)」も可能です。
ETF(上場投資信託):証券取引所に上場して株式と同じように売買できる投資信託
株式購入にTポイントを利用できる証券会社は、今のところこのネオモバだけです。
また、ネオモバでは、サービス利用料金の支払いでTポイントが付与されるのも特徴です。Tポイントで株式を購入し、付与されたTポイントでまた株式を購入するということも可能ですね。
注意点として、ネオモバで取扱っていない銘柄は購入できません。東証一部上場の有名企業であれば、ほぼ問題ありませんが、新興企業などは取扱っていない場合があります。
ネオモバイル証券とTポイントの詳細は後述を見てください。
・投資信託(SBI証券)
投資信託とは、よく「○○ファンド」などと聞くもの等がそうですね。
投資信託
投資信託とは、投資家から集めた資金をまとめて、規模の大きな運用を専門家が行う投資商品です。
株式に比べて少額から分散投資(※)できることに加え、プロが運用している安心感があります。市場平均を追う投資信託(パッシブ型、インデックス型とも言う)であれば、堅実な成果が期待出来ます。
但し、売買に即時性がなかったり、インデクス型は市場平均以上のリターンが期待できなかったりします。
※分散投資:1つの銘柄に絞らず広く購入することで、特定の銘柄が値下がりしても他でカバーする投資方法
SBI証券ではTポイントを利用して、この「投資信託」を購入することができます。また、購入には使えませんが「株式の購入」にかかる手数料に対してTポイントが付与されます(手数料コース「スタンダードプラン」)
注意点として、SBI証券で扱っていない投資信託は、当然ながらTポイント利用の対象外です。
SBI証券とTポイントの詳細は後述を見てください。
2.Tポイント利用できる証券会社
・ネオモバ「実質コスト20円の月定額制」
SBIネオモバイル証券
ネオモバ(SBIネオモバイル証券)は、ネット証券会社の大手SBI証券を事業に持つ「SBIホールディングス株式会社」や、Tポイントを運営する「CCCマーケティング」を株主に持つ会社(※)で、19年4月の開業から1年9ヶ月で50万口座を達成。スマホ証券と呼ばれる業界の中では、ダントツの口座数です。
株主:SBIファイナンシャルサービシーズ株式会社、SBIホールディングス株式会社、株式会社三井住友フィナンシャルグループ、CCCマーケティング株式会社
プレスリリース:SBIネオモバイル証券、50万口座達成のお知らせ
ネオモバの特徴
少額投資(月間売買金額50万円まで)なら、実質コスト 月20円。
この特徴の正体は、月定額制の手数料と期間固定Tポイント還元によるものです(20円は消費税分)

付与されるTポイントは、株式購入に利用可
サービス利用料(手数料)で毎月220円(税込)払っても、翌月に200ポイント返ってくる。このポイントは株式を買うのに使える。そんな循環です。
ちなみに、ネオモバの手数料は月間取引き金額に応じて、段階的になっています。

月間50万円までなら220円(税込)
また、他の証券会社では「1株から株式を買う(単元未満株)」と、通常の手数料よりも割高になります。
(税込) |
ネオモバ (SBIネオモバイル証券) |
SBI証券 約定代金×0.55%(最低55円) |
岡三オンライン証券 注文金額で段階式 |
KDDI 1株の手数料 | 220円→200pt還元 | 55円 | 220円 |
KDDI 10株の手数料 | 220円→200pt還元 | 174円 | 330円 |
KDDI 50株の手数料 | 220円→200pt還元 | 874円 | 660円 |
※ サービスの一時停止等で利用料の支払いがない場合は、Tポイントは付与されません
※スマートフォンでご覧の方は、表を左へスクロールできます
通常、日本の株式は100株単位で売買されるので、1株から(単元未満株)だと余計なコストがかかるのですね。
月間の取引金額が50万円までの少額投資や、Tポイントを利用しながら毎月コツコツする投資であれば、ネオモバの実質コストは「月20円」で済みます。
まとめると
・Tポイントを利用して株式購入できるのはネオモバだけ
・月間の取引金額(約定代金) 50万円越えなければ、実質コスト20円
・他の証券会社で「1株から株式(単元未満株)」買うと手数料が割高
口座開設を検討してみようかな? という方は、次のリンクから公式サイトの口座開設ページの内容も確認してみてください。
・SBI証券「ネット証券大手、Tポイント投資以外にも注目」
SBI証券
ネット証券の最大手です。手数料は業界最安値水準、国内のみならず海外9ヶ国を対象にした豊富な銘柄を選択できるのも魅力です。もちろん投資信託にも不足がありません。
(税込) | スタンダードプラン(1注文毎にかかる手数料) | 国内株式数 | 投資信託数 | 単元未満株 | |||||
SBI証券 | ~5万 | ~10万 | ~20万 | ~50万 | ~100万 | ~150万 | 4,173件 | 2,662件 |
注文金額×0.55% (最低55円) |
55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 | 582円 | ||||
アクティブプラン(1日の合計注文金額による定額制) | |||||||||
0円 | 1,162円 (~200万円まで) |
メイン証券口座にぴったり
SBI証券は外国株の取扱いが豊富であったり、100株単位の国内株式の手数料が業界最安値水準であるため、メイン証券口座のひとつとして最適です。
ただ、Tポイント投資は、オマケ程度に考えて私は利用しています。
・Tポイントは株式購入に使用できず、投資信託の購入のみ
・Tポイント還元率はそんな高くない
株式手数料×1.1% のポイント還元は、スタンダードプラン限定
投資信託の月間保有額×年率0.01~0.2%(※)
※年率は保有している投資信託の銘柄によって変わります
実際、私は前項のネオモバにTポイントを集中させるようになり、SBI証券で利用する機会は減っています。
Tポイント投資を入口にして、将来的には他の投資へもステップアップしたい方は、口座を作成して損のない証券会社ですね。
まとめると
・ネット証券大手、手数料業界最安値水準、取扱い銘柄も豊富
・Tポイント還元率はそんなに高くない
株式手数料(スタンダードプラン)×1.1%
投資信託の月間保有額×年率0.01~0.2%(※)
・Tポイント投資を入口に、将来のメイン証券口座にぴったり
※年率は保有している投資信託の銘柄によって変わります
SBI証券にご興味のある方は、次のリンクから公式サイトの口座開設ページの内容も確認してみてください。
3.Tポイント投資を上手くやるコツ
・ネオモバで「こつこつ配当金生活」
株式投資で注目したいものに「配当金」がありますね。売ってしまったら一度きりの売却益と違い、配当金は継続して貰えるのが魅力です(配当金額は、企業業績や方針によります)
ですが、高配当株をコツコツ買付けるに当たって、注意したいのは手数料です。
保有株が少ないうちは、配当金額が数百円であることも多いですが、手数料が同じだけ又はそれ以上かかってしまったら本末転倒ですね。
そこで、私は「1株からの取引」を月定額で行えるネオモバを活用しました。
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Tポイントを利用した少額投資(月間取引50万円まで)
→ 実質コストは20円 -
1株から投資をコツコツ継続し目標「100株」単位
→ 株主優待が貰い安くなったり、売却がしやすくなる
ネオモバとTポイント投資を活用しながら、高配当企業の株「100株」を目標にするのもいいですね。
ネオモバを利用して、年間の配当金8万円になった内容をブログ記事にもしています。ぜひご活用ください。
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【ブログ】ネオモバで配当金、年間8万円になった実績公開
ネオモバで高配当株を中心にコツコツ投資し、1年間で受取った配当金についてまとめたブログ記事です。2020年は合計8万円程になりました。保有銘柄の詳細や、ネオモバで運用するコツや利点などもまとめています。
続きを見る
・コンビニ等のTポイントも連携させよう!
ネオモバもSBI証券も手数料の支払い等でTポイント付与がありますが、それだけではなかなかポイントも貯まりにくいものです。コンビニの買い物など、日常で貯まっていくTポイントも投資に利用できれば効率はさらにアップできます。
Tポイントには連携機能があり、期間固定ポイントでなければサービスの垣根を越えて利用することができます。
ネオモバ、SBI証券ともやり方は特に難しくなく、Yahoo! JAPAN ID 経由で、普段使用しているTポイントカードの番号を入力するだけ。スマホのTポイントアプリの番号にも対応しています。
Tポイント投資に、この連携は必須だと実感しています。Tポイント投資を始めたら、忘れずに連携させておきたいですね。

各証券会社の設定画面から連携できます

ネオモバではTポイント利用・付与の履歴も確認できます
・期間固定Tポイントに注意
Tポイントには、通常の「Tポイント」と「期間固定 Tポイント」の2種類があることをご存知でしょうか?
期間固定 Tポイントには、次のような注意点があります。
・使用期限がある。期限を過ぎると失効してしまう
※付与された月の翌月末までなど(ネオモバの場合)
・利用できるサービスに制限がある
※ネオモバや、SBI証券内の利用のみなど
通常のTポイントであれば前項の連携によって、ショップやサービスの垣根を越えて利用でき、特に使用期限もありません。
ネオモバやSBI証券で獲得するTポイントの種類は次のようになっています。うっかり使用期限が過ぎてしまったり、使用できるサービスを間違わないようにしたいですね。
ポイント獲得条件 | ポイント種類 | 期限 | 利用制限 | |
ネオモバ | サービス使用料支払いで200pt/月 | 期間固定Tポイント | 付与月の翌月末 | ネオモバ内の利用に限定 |
サービス使用料×1% | 通常のTポイント | ー | ー | |
SBI証券 |
手数料×1.1% (スタンダードプラン) | 通常のTポイント | ー | ー |
投資信託の月間保有額 ×年率0.01~0.2%(※1) | 通常のTポイント | ー | ー | |
口座新規開設で100pt | 期間固定Tポイント | 獲得時の条件による | SBI証券内の利用に限定 |
※1 年率は保有している投資信託の銘柄により変わります
※上記は SBI証券で獲得できる主なTポイントになります。詳細は公式情報をご確認ください
公式サイトリンク:SBI証券Tポイントサービス
4.このブログ記事のまとめ
・ポイント投資なら気軽に始められる
今回のブログ記事では、Tポイント投資を実際に行ってみた経験から、これから始めようと思っている方に役立つ内容を整理してまとめました。
Tポイント投資まとめ
・Tポイント利用できる投資は「国内株式(ネオモバ)」と「投資信託(SBI証券)」
・SBIネオモバイル証券で、こつこつ高配当株投資がおすすめ
・SBI証券では、Tポイント投資を入口に、他の投資も総合的に行うのがおすすめ
Tポイント投資のコツ
・コンビニなど日常で溜まるTポイントと連携させよう
・期間固定ポイントは、使用制限があるので注意しよう
それでは、ブログ記事を最後までご覧頂き、ありがとうございました!